大きなサイズのブロンズ製 愛の薔薇のジャンヌ・ダルク ロレーヌ十字のメダイ 32.5 x 23.0 mm


縦 32.5 x 横 23.0 mm

フランス  1920 - 30年代



 ジャンヌ・ダルク (Ste. Jeanne d'Arc, 1412 - 1431) の横顔を浮き彫りにした大きめサイズのブロンズ製メダイ。ジャンヌの美しい顔立ち、メダイの上半分を取り囲んで咲く大輪の薔薇、リボンを模(かたど)った環、金めっきの温かい色彩が、華やかな優美さを感じさせる一品です。





 甲冑に身を包んだジャンヌは、口許に微かなほほえみを湛え、まっすぐに前を見つめています。農家の娘ジャンヌが軍隊を率いて奇跡のような偉業を成し遂げ得たのは、神が自分に命じ給うたのだという確信のゆえでした。本品を制作したメダイユ彫刻家は、神への信頼があふれるジャンヌの表情を彫ることにより、ジャンヌの心にしっかりと根を下ろした不可視の信仰に形を与えています。

 ジャンヌの甲冑にはフルール・ド・リス(百合文)があしらわれています。フルール・ド・リスはフランスの象徴であるとともに、ジャンヌよりも二世紀ほど前、ルイ9世の時代においては、「智慧」と「騎士道」が「信仰」を支える様(さま)を表すとされました。このように解釈したフルール・ド・リスは、神に与えられた使命を決して疑わず、常に信仰に基づいて行動したジャンヌの生き方を、まさに象徴しています。

 メダイの上部には大輪の薔薇が咲いています。薔薇は愛の象徴であり、神がジャンヌを愛する愛と、ジャンヌが神を愛する愛を、本品において重層的に表しています。





 メダイの裏面には、ロレーヌ十字が中央に大きくあしらわれています。ジャンヌが生まれたドン=レミの村はロレーヌに属するので、ジャンヌの図像にロレーヌ十字が描かれるのはよくあることですが、とりわけ本品の場合はドイツとの間に大きな緊張をはらんだ時代に制作された故に、強い愛国的メッセージを籠めた意匠となっています。





 本品はおよそ 80年ないし 90年前に制作された真正のアンティーク品ですが、古い年代にもかかわらず保存状態は極めて良好で、磨滅はほとんど見られません。あたかも生花のように写実的な薔薇、葉脈や茎の棘、鎖帷子(くさりかたびら)等の細部も、鋳造当時のままの状態で残っています。

 本品を制作したメダイユ彫刻家はサインを残していませんが、生身の少女を眼前に見るかのようにジャンヌの表情を活写し、不可視の信仰、神への信頼を形象化した本品は、信心具としてのメダイのなかでもとりわけ優れた作例です。





本体価格 14,800円 販売終了 SOLD

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